NICE_BODY
NSXスポイラー換装

NSXをオープンカーにしたため、標準の大型リアスポイラーではデザインバランスがとれなくなったので、インプレッサのスポイラーを流用して交換しました。

インプレッサのスポイラーは標準だとトランク部に貼り付ける土台と、ウイング部がつながった状態になっているので、上下2分割にして、ウイング部分のみを使用しました。

単純にデザイン的な問題のみなら、スポイラーを取り付けるだけで作業終了なのですが、
以前F1でスポイラーの重量によるグリップ変化を経験しているので、その対策も考えてみました。

F1によるグリップ変化を説明しておきます。
左は通常の状態です。
この状態で自宅のカーペットコースを走行していました。

走行中のクラッシュにより、リアスポイラーが取れてしまいました。
〆切のある6畳GPタイム計測中だったので、そのまま走行を
続けたのですが、リアが滑るようになりました。

ひょっとしてF1はミニッツよりも大きいから空力が関係しているのでは?
足下を通過すると結構な風を感じるし...ちょっと大発見した気分

しかし、そんな勝手な大発見も写真のようにテール部にスポイラーを
貼り付けて走行してみると、ただの勘違いだったことに気づきました。
リアのグリップに変化を与えていたのは空力ではなく、重力だったのです。
たった1枚のポリカペラペラスポイラーで、これほどグリップに影響を
与えるとは...これはこれでビックリしました。
この時から重力によるグリップバランスを気にしだしました。

NSXでもそのグリップ変化は経験しました。
オープン前の標準状態でスポイラーを外して走行すると
リアが振り出し良くなります。

今回スポイラーを小型化したために、リアの重量が減ったため
バランスを取るために対策を考えました。

対策:
標準のスポイラー取り付けのネジ穴に上から20mmのビスを
ねじ込み、裏からナットで止めます。

ボディの根本にはビス固定用のナットを一つ締めてあります。

重量バランスを取るために、最適な数のナットをビスに
取り付けます。

ナットの数と、位置でセッティングを出します。
私のベストは写真の位置でしたが、オープンカー仕様により
前後バランスが標準車とは違うため、参考にはならないと思います。

重ければ重い程グリップは増すのか?:
取り付ける重量にも依ると思いますが、ミニッツのアルミホイール程度のおもりをつけたところ、
スリップしやすくなってしまいました。
走行の負担になるほどの重さならともかく、まともにセッティングを出している程度の重さなら、
重過ぎも禁物のようです

私はスポイラーと併用ですが、このバランス対策を導入することで、スポイラー無しでも標準車と
同じ走りが出来ると思います。
標準スポイラーはボディの上にありますが(当然ですが)、この対策だとボディの下に重量が移るので、
低重心にも一役買いそうです。


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2002.5.9