ミニッツレーサー
コース作成編

ミニッツレーサーを初めて、やはりほしくなるのが走らせる場所です。
駐車場などのアスファルトでは伸び伸びと走らせられるのですが、なにぶん車高が低いために跳ねまくって、思わぬところで転びまくったりします。

そこで、部屋を2間使うことにより5mの直線を利用したコースを造ることにしました。

今までは簡単に座布団などを組み合わせて作っていたのですが、キレイに区切ることでスペースを有効活用し、狭いながらも楽しいわが家のコースを作ろうと思いました。

コースを造る素材として矢崎のイレクターを使います。
イレクターを使う利点として何点か有ります。

  1. 3cm程のパイプを使うため狭い部屋でもコースを広く取れる
  2. 必要なときのみ組み立てて使える
  3. パイプの組み替えによりいろいろなコースを造ることが出来る
  4. 収納に便利
  5. 使わなくなってもその他に流用でき無駄にならない(例えば棚作成とか)

それでは、100NETレースコースのメイキングをご覧下さい。

1)部屋の測量
測量というと大下座ですがコースに使えそうな部屋の採寸です。

注意点としては操作する位置から見渡せる範囲をコースとすることです。

2)コース設計
コース面積の外形が決まったらコースを考えます。

やはり直線は出来るだけ長い方がいいので、ストレートを部屋いっぱい使います。
ストレートは出来るだけスピードを上げたいのでストレートエンドは高速コーナーにしました。
出来るだけ大回りのコーナーを作るわけです。

高速コーナーの次にクランクとS字を入れました。
最後にシケインを作りテクニカルコーナーとしました。
普通シケインは小回りのクランクで構成されていますが、一部分コースを極端に狭めて(実寸で25cm)シケインにみたてます。

この段階ではまだ下絵なのでVisorというハンドヘルドを使い、おおざっぱな線で書いた後、だんだんと形にしていきます。
書いたり消したりしてもゴミが出たりしないのがいいところですね

3)スケール図面作成
コースが決まったら部屋の実寸に合わせて縮尺の設計図を書きます。
ここではアドビ・イラストレーターというドローソフトを使って1/10の図面にしました。
こんな時はドローソフトって本当に便利ですね。

コースの幅は60cmに設定しました。

イレクターのパイプ長は30,45,60,90,120,150cmと規格が決まっています。
これより長いパイプもありますが、収納時を考えて最長で150cmにしました。
もちろん金鋸などで切ることも可能ですが、前にやって大変だったので今回は規格のままを使うことにします

このパイプのスケールダウンした8pt幅の線を色を変えながら作り、それを並べて設計済みのコースになるようにパイプを割り付けていきます。
こうすればどの長さのパイプが何本必要か一目瞭然です。

コーナーなどのつなぎ目角度は45度のジョイントを使うように割り付けます。

4)買い物
出来上がった図面を元に購入リストを作ってホームセンターへ購入にいきます
イレクターの色は白、濃い茶色、濃いグリーンがあります。
白は目立ちすぎてミニッツレーサーの操作に目障りかと思いグリーンにしました。

5)組立
設計図通りにはめ込んで組み立てます。
ここで重要なのはイレクター用の接着剤は使わないことです。

はめ込み部分はテープなどの仮止めで十分です。
接着したら組み替えはおろか、収納が出来なくなりますから。

組あがったらパイプのつなぎ目どうしに1と1とかAとAというように連番を油性マジックなどで書いておきます。 これで後に組立の時にどことどこを繋げばよいのかを分かるようにしておきます。

6)部屋の継ぎ目
2間を使っているため部屋と部屋の間にあるガラス戸用のレールが少し高くなっているため邪魔になります。

そこでこの段差を回避すために段ボールを使ってスロープを造り、その上に薄手のプラスチックのシートを張り付けます。

7)完成
以上でコースは完成です。

収納はパイプをはずして束ねて段ボール箱に入れています。
組立は約8分で出来ます。 慣れるともっと早くなるかな。

試走を繰り返し、シケインの幅やその他の微調節をして「ここは何cm幅にする」といったコースのレギュレーションを決め、覚え書きしておきます。
そうしないとタイムアタックなどをしたときに、コース幅が違うとタイムも変わってきますから。

コース路面となる床は1部屋はフローリング、もう一部屋は和室なのですがフロアカーペットを引いているので、一応フローリングのようになっています。
フロアカーペットの方はフローリングとは違って少しざらついているのでグリップがいいです。

何度か試走してタイヤのベストマッチは前輪にスポンジタイヤ大、後輪にハイグリップタイヤの40が適しているみたいです。 ただ、ハイグリップタイヤはこまめに水洗いしてやらないと直ぐにグリップが悪くなり、スピンの原因になります。

6畳間のスペースが有れば結構楽しめるコースが造れますのでイレクターサーキットはお奨めですよ


トップページ > プライベートサーキット情報