修理・メンテナンス ガイド
PERFEX_EX-11 スロットルトリム ハードウエア調節

いつの頃からか、愛用しているミニッツ用プロポ、EX−11のスロットル関係のパラメーターがおかしくなっていました。

通常スロットル関係のパラメーターを調節する際に、スロットルレバーをニュートラルに
しておくと、前進側を調節していることを示すFという文字が表示されます。
これが、ニュートラル時にBというバックを示す表示になっていたのです。

しばらくはスロットルレバーを少し引いてFの表示を出し、調節しておりました。
正常ならバック側の調節をするときに、スロットルレバーをバック側に押して、
Bを出して調節するので正常時の全く反対の操作方法になります。

パラメーターはそれほど頻繁にいじらないので、あまり気にしていなかったのですが、ニュートラルの状態で
かなり前進側にトリム調節されていることに気が付きました。
EX−11のトリム調節範囲は+100〜−100まで可能ですが、+50(表示はF50)になっていたのです。
メモリーは3台分出来ますが、1〜3どれも50台でした。

そこでちょっと考えてみたのですが、ほんの少しスロットルレバーを握った状態に出来れば、
全て問題解決するのではないだろうか?

ほんの少し握れば、パラメーターの調節表示は正常時のFが表示されるし、スロットルトリムもゼロ近くに戻せます。
考えたら、とにかくやってみたくなったので、分解開始しました。

故障発見:

これはすでに処置後の写真ですが、矢印部分にスロットルを
ニュートラルに保とうとするレバーがはまっています。

軸心は今、金属部品になっていますが元はプラスチックでした。
下のプレートより軸が飛び出ている形になっていたようですが、
この軸が根元から折れていたのです。

これが折れていたパーツです。
なんとか反対側のカバーで止まっていたようです。

最大切れ角ダイアルこれはどうした物かと道具箱を引っかき回していたときに
ふと目に止まったのがキャンバー付きナックルアームです

試しに車軸にスロットルのパーツをはめてみると、なんとピッタリ!
長さもちょうど良さそうなので、ナックルアームから車軸を抜き取りました。
車軸は抜き取った後のナックルアームです。

余談ですが、私はこのナックルアームのリンケージを差し込む部分がよく割れます。
なので、このナックルは片方が壊れて余っていた部品ですが、そのうち壊れた物から車軸を抜いて差し込めばまた使えそうです。

すでに車軸をはめた後です。

作業はドリルで穴を開けて裏側から差し込んだだけです。
穴は少しきつめにしてあります。


ほんの少しグリスを塗布した後に、この部分を組み上げます。

車軸が少し飛び出るので、余っていたホイールナットを
取り付けました。

長さは少し足りないくらいで、ロックがかかっていない状態ですが、
外れることはなさそうです。
イーグルのキャンバー角付の車軸だと、もう少し長いのでベスト
マッチかもしれませんね

あまり長すぎると、この上にクリスタルを差し込む基板を
取付るので、邪魔になると思われます。

さぁ、緊急発見した故障個所は修復完了です。
次はいよいよトリム調節に取りかかります。


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2003.1.21