修理メンテナンスガイド
最近気をつけているメンテ個所

古くなるとメンテ個所にも差:
私の使っているアンプユニットもかなり使い込んで有り、メンテナンス個所も以前とは
気をつけるポイントが変ってきました。

シャーシ交換のついでに写真を撮ったので掲載します。

ユニットのメンテナンス:
ユニットはまず、ブロアーなどでホコリを吹き飛ばしておきます。

写真の赤い矢印は基板上のニュートラル調節です。
この部分の接触不良解消の為に接点復活剤を塗布した後に、
左右に小刻みに回して接触不良の解消を計ります。

余分な復活剤はふき取り、組み上げ後に再調節します。
調節はプロポのトリムを中間位置にした後、基板のボリュームで
ある程度中立が出るように調節。 走行後の微調節はプロポ側で行います。

古くなってくると良く有るのが青矢印部分などの
線がハンダ付けされている個所の断線です。

今回も2つの基板で5個所も発見しました。
写真を撮っていないので、イラストで説明します。

完全に線が切れていれば、動作不良として直ぐに分かりますが、
イラストのように数本の線が切れている部分をメンテでチェックします。

中には「首の皮1枚」ともいえる、線が2〜3本でようやく繋がっている
状況のものも有りました。

シャーシ交換やメンテナンス、はたまたクラッシュ時の負荷により少しずつ
断線してしまうのでしょうね。

私の基板は今回、電源マイナスの線、アンテナの線(両側共)、サーボの線と
いった所が断線しかけていました。

修理方法:
先ず線が全て残っている部分からニッパー等でカットします。



線の被覆を必要な分だけ剥きます。
この時カッターやニッパーで作業すると思いますが、中の線まで
切ってしまわないように注意します。

あまり失敗ばかりしていると、カットしすぎて線が短くなってしまった(^^;
なんてことにも成りかねませんので注意が必要です。

基板のハンダ側に残っている線なども、ハンダ吸取り線等を使い
キレイに取り去っておきます。


線にハンダをつけます。

基板側にもハンダが無くなってしまっていたら、少量の
ハンダを盛っておきます。

最後に線と基板のハンダ部分をまとめて加熱してくっつけて完成です。

上手く作業できた時のハンダは「テカッ」っと光っています。


その他のユニットメンテナンス:

  • ポテンショの接触不良対策
  • モーター端子をつける部分を接点復活剤で拭き上げ

これでユニットのメンテナンス終了です。


サーボユニットメンテナンス:
シャーシー交換の時に、先ずはユニットを組み込んでますが、
以前メンテナンスの時に一度だけですが、赤い矢印部分が
プラの根元からポッキリと折れていた事がありました。

分解しないと発見しにくい個所なので、たまにはサーボユニットの
分解メンテナンスも大切だと思いました。

プレートに軸を取りつけ、キングピンオイルをたらします。
気持ちの問題かもしれませんが、一応塗布してます。
サーボギアを2枚目までいれて、手でサーボギアを回してみると、
妙に2個所ほど「カタッ」っと引っ掛かりを感じる部分が有りました。

ギアを外して汚れをパーツクリーナーや歯ブラシを使ってしっかりと
取り去ってから、組み上げたにも関わらず引っ掛かりを感じるのです。

少し悩みましたが、取り合えず買い置きの新品のサーボギアに交換。
するとどうでしょう、スルスルと回るでは有りませんか。
目ではチェックできない消耗が有るという事でしょうかねぇ。

とにかく新品に交換でスムーズに動き、今迄悩んでいた時間は
なんだったんだと気が抜けました(^^;ハハッ

ベースから2枚目のプレートですが、矢印部分の出っ張りは
やっぱバリなのでしょうねぇ

プレートの上面(写真上)からはみ出ていなければ問題は
無さそうですが、気になるのでカッターでカットしました。


ユニットはこのまま組み上げて完成です。
引っ掛かりのない、スムーズなユニットが出来上がりました。

この中にゴミが溜まったり動きが悪かったりすると、手で前輪を
動かした時に、サーボセイバーが働いて、ギアが動かない症状が
出たりします。

取り合えず走行には問題無いようですが、やはり正常状態では
ありませんので、そのような時はユニットのメンテナンスをしましょう。

その他は写真がないので簡単に作業内容だけ記します

  • ベアリング洗浄
    • 洗浄→潤滑が良い(以前はCRC一発で洗浄・潤滑を兼ねてました)
    • ベアリングを8個(ボールデフの分もいれて)パーツクリーナーの液に入れて攪拌
    • 数分後、取り出して余分なクリーナー成分を吹き、潤滑剤につけ込む
    • 表面の潤滑成分をふき取り組み上げる
    • 組んだ後に回転チェックして、回りが悪ければ交換するしかない
  • ボールデフは完全分解後、ゴミなどはキレイに取り除き、必要ならスパーギアを交換して組み上げる
  • モーターケースはヒビなどのチェックとごみ取りをする
  • ピッチングダンパーの洗浄とオイル交換
  • ネジの締め込み具合
    • 左右バラツキのないように気をつける
  • アンプカバーは無理なくはまりこむよう各部に気をつけ取り付ける
    • 無理にネジで押さえつけると、余計なねじれが出てしまう元になる

気をつけているのはこんなところです。

金メッキコンタクト:
今回ケチってノーマルシャーシを購入しました。
なのでバッテリーコンタクトは銀色なのですが、破損した時に
取り出しておいた金メッキコンタクトと交換しました。

で、実際どの程度金メッキとノーマルコンタクトでは差があるのか?
多分ビックリするほどの体感は得られないと思います(^^;

しかし抵抗を計ると、計測方法によっては差が出ました。
点で計った場合、どちらも差は無かったのですが面で計った時、
僅かに金メッキの方が安定した低抵抗の数値を得られました。

微妙な差ですが効果がないわけではないので、こだわり派の方は
金メッキがお奨めといったところでしょうかねぇ

最近気に入っているパーツ:
メンテとは関係なくおまけの番外編ですが、最近ロールダンパーよりも
フリクションプレートの方を気に入って使っています。

以前グリスで使った時は「ダメダコリャ」と、工具箱入り
していたのですが、テフロンシールを使い出してから、
手放せなくなりました。

しかしテフロンシールって結構高いし、他のものでも同等の
効果が得られるものってないかなぁと、模索中です。

一つ思いついたのが、XMODSのドリタイヤ用に買っておいた
台所のアルミシールです。 貼り付け後に平面にこすりつけると
結構良い感じです。 まだ走っていないのですが、色々と
試してみたいと思います。


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2005.9.12