ミニッツ雑学
第2章 フロントトレッド

3.解決策提案

解決策はズバリ、キングピンの位置を変更するトレッド変更システムの導入です。

現行は幅Bを変えることによりトレッドを変えていますが、これを幅Aの
キングピン位置変更によりトレッド幅を変更出来るようにします。

ではキングピン位置の変更による効果を見ていきましょう。

緑の点を打ってあるのが標準幅の支点です
外側がワイドトレッドの支点となります。

現行のワイドトレッドも含めてステアリングを45°切った状態です。
一寸考えれば分かりますね、キングピンごとトレッドを拡げるということは
前後への移動はありません。
そのまま外側へスライドするだけですから。

この方式だと前輪がステアリング動作で動く為の必要空間が前後へ広がりません。
つまりキングピン位置よりも前に行くほど低くなるボディやライトパーツなどと、
干渉し難くなるというわけです。

この方式だと必要空間は実車に近い容積になります。
実車でも車高やボンネット部分は低くても、タイヤハウス部分は必要空間確保のために盛り上がってますから、
発売ボディの選択肢もぐっと広がると思われます。

これは推測ですが、ステアリングフィールもかなり変わってくるのではないでしょうか。
上記イラストのようにニュートラル時では同じ位置にあるタイヤが、ステアリング操作により停止位置が変わってます
移動量の少ないキングピンスライド式の方が現行のタイプに比べてクイックな気がします。

提案:
ようはキングピン保持部分が広がればよいわけですから、イラストのように
ビスで上下の保持部を移動できるようにすれば、スライド式可変トレッドが
可能になります。
左右のナックルアームを繋ぐリンケージはアジャスト式にすると、トー角も
自由自在になりますね。
後はサーボセイバーを組み込んでくれれば万々歳!

この方式だとホイールも使い回せますねぇ、前輪だけですけど。
前輪だけでもトレッドごとにホイール付け替えの手間が省けて有り難いと思います。

オプションパーツ提案:
スケルトンシャーシーの第2弾として、ワイドトレッドシャーシーなんてどうでしょうか?
最初からキングピン位置がオフセットされたシャーシーと、専用のサーボリンケージのセット販売
問題は現行3種類あるワイドトレッドの数だけシャーシーセットが必要になるという部分でしょうか

これなら京商以外でも製造販売可能では?
人気のNSXとモデナ用だけでも需要は見込めそうですけどねぇ。


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2002.9.20