京商ニッケル水素電池 MINI-Z_POWER800 充電レポート
10バンドおやじさん特派員

2003.6.21 入電:

◆◆◆◆◆ 其ノ二 ◆◆◆◆◆

はじめに:
これからお話する内容はワタシの自己責任に於いて行った結果ですので、
メーカーさんに対して何ら中傷するものではありません。

回のレポートで問題として挙げた3点のうち、一番深刻なのが充電末期の電圧降下が起こらない事でしょうか。
ご存知のように二次電池は充電末期になると発熱によって電圧降下が起こります。
普通市販の充電器はこの電圧降下を検知して充電を終了するわけですので、充電器にもよりますがある程度の
電圧降下がないとカットオフが作動せず、過充電となってしまいます。

ちなみにBX213MHではニッケル水素充電モードで0.03V程度の電圧降下が必要なようです。

実験開始:
そこで冷却をせずに発熱し易い環境として充電電流を
段階的に上げて実験してみました。

言うまでも無く、発熱による電圧降下が起き易い状況を
作ろうと言うわけです。

先ずは前回失敗した0.8Aから1.0A、1.2Aと電流値を上げて
充電してみました。

使用した電池は生き残ったうちの1本です。


この電池まで逝ってしまうと困るので、900mAhの充電量を
限界として充電しました。

また、ワタシの持っている安いテスターには熱電対の温度計が
付いていますので、目安として電池に貼り付けて測定しました。

以下に結果をまとめます。

実験結果
電流値
オートカットオフ
ピーク
電池温度
0.80A
×
1.59V(約45分後)
39℃max
1.00A
×
1.60V(約35分後)
42℃max
1.15A
参考掲載
42℃max
1.20A
1.62V(約30分後)
38℃max

ちなみに1.2Aでの充電時間は約38分でした。
充電器の終了時表示は751mAhとなっていました。

この電池はピーク付近で温度上昇が急激に起こるようです。
それまでは温度変化が殆どありませんでした。

また、1.2A充電では終了が少し早いかな?と思いましたので1.15Aで充電すると約47分(888mAh)で終了し、
温度は42℃まで行きました。(参考掲載分)

以上から察すると、1.2Aを超える電流値での充電では充電量が下がってくると思われます。
もう1本の生き残りで1.2A充電したところジャスト800mAh入りました。

まとめ:
実験からあえて結論を出すとするなら、この電池の場合1.2A充電が適当と言えるのではないかと思います。
と言うより、だらだら充電していると熱くなるばかりで一向に終了しない=過充電となるようです。


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