ミニッツ雑学
第1章 フロントサスペンション

2.スタビライザーの役割
ミニッツのフロントサスペンションを語る上で欠かせないのがスタビライザーです

スタビライザーはコーナリング時におけるミニッツの姿勢を正してくれるパーツです。
それではスタビライザーの動作をイラストで見ていきましょう。

場面は左コーナー、効果が分かりやすいように1項のフロントサスが沈んだ所からスタートします。

イラスト1
これがアウト側のサスが沈んだ状態です。
1項をお読みの方は最後に見たイラストですね。

実はこのイラストにはウソが有りました。
それはスタビライザーの状態です。

イラスト2
実際のミニッツのスタビライザーは、片方が沈むと
もう片方のスタビライザーも約半分ほど、持ち上がる
ように設計されています。

左が実際のミニッツのスタビライザー位置です。

イン側のスタビライザー位置がナックルアームから離れて浮き上がっていますね。
ここで興味深いのは、イン側のバネ下重量です。
所謂ナックルアームに取り付いている部品全ての重量です。

この状態でイン側のタイヤはナックルアーム以降フリーになっており、負担する重量はナックルアーム以降に付いてる
部品の重量ということになります。
イン側のタイヤはこの重量によりグリップを得ているわけですね。
ということは... ナックルアーム以降の重量は有る程度合った方がグリップするのではないかと思えます。

ナックルアーム以降に付いているパーツといえば、ナックルアーム+ベアリング(オプション装着の場合)+
ホイール+タイヤ+ナット

この中で重量を稼げるのはホイールということになります。
ちなみに私の使っているホイールはイーグルのジュラ製ホイールで、純正のプラ製ホイールの2〜3倍重たいです。
しかし、純正ホイールとのグリップ比較をキッチリやったわけではないので、ココでは推測としての話しに留めておきます。

では、話は次に進みます。
実はイラスト2にもさらにウソが隠されていました。

イラスト3
ミニッツのコーナリング時に掛かる重力は横からだけではありません。
地球の引力に引っ張られて、下向きの重力も掛かります。

さて、横向きと下向きの重力が加わるとどうなるでしょうか?

イラスト4
ピンクの矢印部分にご注目下さい。
スタビライザーとナックルアームの間に隙間がありますね。

ミニッツをひっくり返そうとする横Gに重力が勝った場合
ミニッツの車体は隙間を埋めるように下がります。

スタビライザー本来の目的はココにあるわけです!

イラスト5 これがサスペンション本当の効果!

イラスト4の隙間を埋めたところです。
傾いていたシャーシーは見事に姿勢を正しています。

これなら1項でふれたリアタイヤへの影響も最小限に
押さえられますね。

フロントタイヤも路面と平行に近くなり接地面積が増えます。
姿勢を安定して低く保つことで2本の前輪グリップを効率的に使い、横Gによる車体のインリフトやハイサイド転倒を
抑える効果も期待できます。

実はこの結果を実証しようとミニDVカメラでミニッツのコーナリングを撮影しました。
効果が分かるようにボディを外し出来るだけグリップの良い環境を作りカメラを回しました。

その結果をコマ送りで全て確認しましたがイラスト5のような極端なシャーシーダウンは認められませんでした。
コーナリング中に見えたのはアウト側のナックルアーム下に見えるキングピンだけでした。

取り付けているフロントサススプリングの硬度にも依ると思われますが、今回の撮影に使った京商純正グリーンの
スプリング(1巻カット)ではイラスト5のようなフルボトムはしないということでしょう。

しかし今項説明のように、スタビライザーが本当に役割を果たしているのを確認しました。
詳しくはオプションパーツの項に記載したいと思います。

スタビライザー動作はサスペンション効果にとって非常に重要な役割を果たしておりますので、愛車のスタビライザーが
きちんと動作しているか、確認することをお奨めします。
私のミニッツは片方動作不良のため原因究明した結果、シャーシーに問題があることが判明したのでスケルトンシャーシー
導入しました。

テストは簡単:
ミニッツを持ち上げて片方のタイヤを指で押し上げ、フルボトム(サスペンションが最も縮んだ状態)の状態にします。
そのまま上下を逆さまにします。

正常の場合:
もう片方のナックルアーム下部(状態としては上)とシャーシーの間に隙間が出来ています。

不良の場合:
もう片方のナックルアームとシャーシーが、ピタリとくっついている状態
この場合、シャーシーの不良が考えられます。

これで、フロントサスペンションの基本動作は終了です。
ここまで完全に把握できた方は、フロント回りのセッティングに悩むこともないでしょう。

次項よりオプションパーツを使った積極的なフロントサスペンション利用方法をThat'S学りたいと思います。


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